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面白かった本を紹介します

任せるコツ 自分も相手もラクになる正しい“丸投げ”

皆さん、こんにちは。今回は、日常の仕事やプロジェクトで私たちが抱える課題の一つ、「仕事の丸投げ」について考えてみたいと思います。

 

「丸投げ」という言葉には、どこか否定的なイメージがつきものですよね。しかし、本書を手に取ってみると、その考えが一変します。なぜなら、相手のことを考えた「正しい丸投げ」こそが、個人も組織も劇的に成長させる秘訣だからです。

 

著者の山本渉氏は、若くしてマネージャー職に就き、多くの失敗を経験しました。その経験から学んだ教訓は、「チームメンバーの話をしっかり聞き、信頼して仕事を任せることでメンバーや組織が成長する」というもの。彼は、ジェネラルマネージャーとして、100近いプロジェクトをメンバーに“丸投げ”し、成功を収めています。

 

本書では、丸投げする際のコツがあらゆる角度から解説されています。具体的には、「どう頼むか」「誰に頼むか」から始まり、仕事の前後にやるべきこと、時代に合った任せ方、部下を育てるための褒め方まで網羅しています。

ここで、本書の要点をいくつかご紹介しましょう。

  • 依頼を受ける人には意欲を創出しよう
  • 意欲を創出するためには、目的を明確にし、選択肢を提示し、負担を考慮することが重要です。
  • 相手の人となりを理解しよう
  • 高い成果を上げるためには、相手の人となりを理解することが不可欠。面談を通して、相手の話をよく聞き、共通の目的を見つけましょう。
  • 相手のモチベーションを上げよう
  • 褒めることや適性を見抜くことで、相手のモチベーションを上げることができます。

 

本書を読むことで、「自分がやったほうが早い」と思うことや、部下のモチベーションを気にしながら仕事を依頼することも、もはや難しくありません。チームの成果を最大化し、気持ちよく仕事をしたいリーダーにとって、本書は必読です。

是非、本書を手に取って、相手も自分もラクになる正しい丸投げを学んでみてください。