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面白かった本を紹介します

2050年の世界 見えない未来の考え方

皆さん、こんにちは。今回は、未来予測の本として注目を集める「2050年の世界」についてご紹介します。

 

この本は、未来予測の難しさを前提にしつつ、2050年の世界を描き出しています。27年後という長い時間が経つことで、大きな変化が起こることは容易に想像できます。しかし、具体的な変化を予測するのは困難です。

しかし、この本は「変化をもたらす5つの力」を特定し、各国がどのように変化するかを論じています。著者は過去に『2020年 地球規模経済の時代』を執筆し、その予測が実現していることから、高い評価を受けています。

 

本書では、世界に影響を与える5つの力(人口動態、資源と環境、貿易と金融、テクノロジー、政治と統治)を踏まえ、各国の将来像を描いています。その結果、アメリカ合衆国が依然として支配的な立場にあり、中国やインドの存在感が増す一方で、ヨーロッパの重要性が低下するといった予測がなされています。

 

さらに、本書では「10大要素」に基づいて、世界の未来について具体的な展望を提示しています。それによれば、2050年には世界人口の約2/3が中間層と富裕層になると予測されていますし、テクノロジーが社会課題の解決に大きく貢献するとされています。

ここでは、本書で提示された10大要素も簡単にご紹介します。

  • 世界人口の約2/3が中間層と富裕層になる
  • アメリカの先行きは明るい
  • アングロ圏が台頭する
  • 中国が攻撃から協調に転じる
  • EUは中核国と周辺国に分かれる
  • インド亜大陸の勢力が強まり、世界の未来を形成する
  • アフリカの重要性が高まり、若い人材の宝庫となる
  • グローバル化は〈モノ〉から〈アイデアと資金〉にシフトする
  • テクノロジーが社会課題を解決する
  • 人類と地球の調和が増す

このように、膨大なデータと専門的な知識を基に、未来の世界を明るい展望で描き出しています。未来に備える上で、ぜひ参考にしてみてください。