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面白かった本を紹介します

センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

こんにちは!今回は、「センスメイキング――本当に重要なものを見極める力」という書籍を紹介します。この本は、現代社会における抽象化や数値重視の考え方から抜け出し、真実の姿を見極めるための重要なテーマであり、文化や人間の世界を理解する力を促進するための書籍です。

 

第一章では、世界をより深く理解するために、数字やモデルに囚われずに現実を見つめる姿勢の重要性に焦点を当てています。STEMやビッグデータによる抽象化が進んだ今だからこそ、真実を見極める力を持つことが重要だと示されています。

 

第二章では、シリコンバレーという特殊な地域の心理状態について論じられます。シリコンバレーはテクノロジーの中心地として有名ですが、その影響を受けることで感性が麻痺する危険性があることを指摘しています。

 

第三章では、「個人」ではなく「文化」を重視する姿勢について考察されています。組織や日々のやり取りで忘れ去られてしまったクリティカル・シンキング(批判的思考)の重要性を強調しています。

 

そして、第四章から第八章では、薄いデータから厚いデータ、動物園からサバンナ、生産から創造性、GPSから北極星といった概念に対して、人間の本来の目的や存在意義について考えることが示されています。

 

本書は、抽象化が進む現代社会において、失われがちな感性を取り戻すための指南書です。アルゴリズムだけに頼らず、クリティカル・シンキングを駆使して真実の姿を見極めることで、より豊かな人間関係や文化を築いていくことができるでしょう。ぜひ、本書を手に取って、真の理解と感性を養ってみてください!